活動データ
タイム
01:54
距離
6.1km
のぼり
318m
くだり
315m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る今年度は、九州→北アルプス→北海道→東北→中国四国→紀伊→関東→九州という純和風放浪で終わろうとしている。 最後の帰国から1年。異国は遠くなりにけり。 で、1カ月ぶりのホーム登山は、市街を望むバンナ岳とした。 2011年3月11日(金)14:46は仙台市のオフィスビル2階で被災し、10年後きょうの同時刻はバンナ公園で遅いランチか。 人生いろいろ、人間万事塞翁が馬である。 さて、山頂下までスカイラインが通っているけど、ガチ登山道もある。 アプリの登山口とルートはデタラメと判明。登山道も1カ所寸断(崩落で?)されていて、ひと苦労した。 しかし、きょうの本題は登山じゃない。 なんとなく書きづらかった石垣島の「観光公害」をぶっちゃけベースで……と考え事をしながら、車道を下りた。 本題は、ここから。 🦅石垣島メモ⑨「観光公害」 郊外の平凡なイオン。駐車場に観光バスがズラリ並んでいたら、行き先を変える。 そうせずに店内に入ると、中華系観光客が日本人には理解しづらい声量でシャウトしながらカップ麺を爆買いする怪奇現象に出くわす。レジは長蛇の列。 隣の大戸屋に入ったら、ほぼ全席が中華系で埋まっていたこともある。彼らは、世界中のどこでも一瞬のうちに「中華街」に変えるパワーを持つ。 ……以上は、パンデミック前の話。わざわざ海外のリゾート島に来て、なぜ「カップ麺」なのか。謎のままだ。 🍉 🍉 🍉 🍉 🍉 19年の石垣島の観光客数は147万人で過去最多。新空港オープン前年の12年は71万人だった。7年で倍増。人口5万人の離島にとっては、ペースが速すぎる。 147万人のうち中華系が11%。欧州・北米系は0.6%。「10人に1人は外国人」なら分かるが、「10人に1人は中華系」というのは偏りすぎだ。中国・台湾から近く、直行便が就航したからだろう。 もう一つの偏りは交通。クルーズ船客が6万3千人→36万人と5.7倍になった。船は最大3千人を一度に降ろす。人群れが街になだれ込む。イオンの怪奇現象は、その一例だ。 中華系は目立つが、日本人もガッツリ増加中。滑走路が2000mに伸び、本土直行便と機材の中型化(B787等)が実現したからだ。中華系だけじゃ「7年で倍増」にならない。 これだけ人間が増えると、ホテルやマンションもバンバン建つ。ファミマ、エディオン、ドンキも進出して、革命的に便利になった。徘徊を生きがいにする私も、国内・国際線の路線拡充は超ありがたい。 🍍 🍍 🍍 🍍 🍍 だが、暮らしや自然環境に負荷もかかる。 宮古島での怪奇現象は極端だ。19年に2カ所目の空の玄関がオープンしたと思ったら、家賃が東京都心並み(1K10万円)になる「宮古バブル」が発生し、全国ニュースになった。 Myジョギングコースでも、海沿いの林が少しずつ削られ、ホテルが建てられてきた。地区によっては、反対運動が起きている。 こうした中で、特別天然記念物カンムリワシの交通事故が増えている。路上のエサを突っつき中に、ひかれてしまう。事故は、人間と車の数に比例する。 すでに「観光公害」が起きている。カンムリワシの死は、その濃縮版。観光客は絶対に必要だが、増加を抑えて、自然を守れば、島のブランドも長い目で見た利益も守れる。 効果的なのは、入域料(自然保護税)だと思う。竹富町は19年秋から竹富島で300円(任意)を取り始め、西表島でも検討中。 石垣市長の頭には存在しないようだが、入域料を実現すれば、歴史に名を残せる。外国人に免税している場合じゃない。 🥝 🥝 🥝 🥝 🥝 ここまで読み切った奇特……いや寛大なあなたは、聞くかもしれない。 「で、観光客に来てほしいの? ほしくないの?」 今は、こう答えるしかない。 「その中間くらいなんです」 📌観光公害:観光客や観光客を受け入れるための開発などが地域や住民にもたらす弊害を公害に例えた表現 (JTB総合研究所より)
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