アルプスへのトレーニングに最適のコース 青螺山・青螺御前・黒髪山・蛇焼山

2021.03.06(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 57
休憩時間
1 時間 4
距離
6.3 km
のぼり / くだり
750 / 752 m
47
37
8
18
4
16
1
8
3
29

活動詳細

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長ものを1本書き終えてホッとしたのも束の間で、もう1本難しい原稿が待っている。木曜の段階で天気が悪そうなので土日の山行は諦めていた。ところが、金曜日に天気予報を見ると、回復基調だ。う~ん、長考したつもりだが、多分数秒間だったと思う。結局、登ることにした。急いで長ものを推敲して、登る山を検討する。 出発は遅めだから近い山か・・・そうだ、黒髪山か天山にしよう。黒髪は岩場があって槍、奥穂高のトレーニングにはいい。天山は頂上が広くて気持ちはいいが、風をまともに受ける。ということで黒髪に決定。福岡市内は降水確率40%のようだが、西の天気はもちそうだ。 竜門ダムの駐車場に到着すると晴れ間が出てきた。先週の九千部といい最近のオッサンの「山勘」は冴えている。 さて、コースをどうしようか。過去2回登っているが、いずれも黒髪山周回コースを両回りで登った。ヤマップの登山記録を見ると、青螺山~黒髪の縦走コースが載っている。急登が多いようだ。オッサンは大丈夫、というか毎度の事だが、相棒は昨日一緒に飲んだ酒が残っているようで、相棒の判断に任せると、このコースを登ることになった。   青螺山 黒髪山の北に位置する山で、黒髪山地の最高峰。黒髪山の人気に隠れて登山者は少ないが、最近は黒髪山~青螺山を縦走する登山者も増えている。黒髪山との間には夫婦岩(雄岩・雌岩)をはじめとする岩峰群が連なり、低山とは思えない豪壮な景観をつくっている。山頂は狭く展望が十分ではないが、灌木が切り払われたため、黒髪山方面の眺めはよい。(ヤマケイオンライン) キャンプ場を歩いて途中の分岐点からまずは青牧峠を目指す。書いてあった通りの急登が続く。しかし、気持ちがいい樹林帯なのできついが癒される。ひと汗かいて峠に到着。先は長いので小休憩して再び急登を登る。青螺山の山容が見えた。なるほど山の名の螺(にし)の形に見える。それが樹木で青々としている。まさに青螺。 と感動していると、あれ?道を間違えた。戻ると看板が倒れていた。後続のために立てかけて、再び登る。いよいよ「最強の低山」ぶりを発揮、ロープ、岩場の連続で「これはいいトレーニングになる」とほくそ笑んだ。が、しばらくするとそんな余裕は無くなった。 「ヤセ尾根 注意」の看板を過ぎると、おお!ものすごい斜度の岩場が目の前に立ちはだかった。脇を除くと絶壁。特段、高所恐怖症ではないが、尻がモゾモゾする。高所恐怖症の人は卒倒するかもしれない(笑)えっちらよじ登る。風も強くなってきた。尾根にたどり着くと、警告どおりヤセ尾根だ。岩の際を用心しながらトラバースしたり、何本目かのロープを伝手って頂上に到着。ここまで誰にも会わなかった。少し休憩して黒髪目指していったん下りるのだが、またロープ。それもかなりの斜度だ。緊張の連続だ。いいトレーニングになる。決して強がりではない(笑)  やっかいなのが、縦に伸びている根っこ。これに油断して足を下ろすとするっと滑ってしまう。なので、結構神経戦を余儀なくされる。再び高度を上げて、「青螺御前」に到着。ようやく人と出会った。再び、延々と下る。容赦ない。高低差350メートルだからその長さはかなりのもの。経ヶ岳~多良岳縦走の下りを思い出す。縦走はこれがあるからきつい。この急斜面を何人かの人が登ってきた。きついだろうなあ。黒髪からよりは竜門からの縦走が少しは楽かもしれない。ようやく最下点で分岐点の「見返り峠」に到着。カップルと挨拶。  ここから黒髪へのコースは一年以上前に登った。確か、大崩(おおくえ)挑戦前のトレーニングで登った記憶がある。あの時は糖質をかなり制限していてついに「シャリバテ」になった。それ以来、山を登る朝はしっかりとおにぎりを補給している。 そうそうこの急登でバテたんだったと記憶が次第に蘇る。途中で雌岩に立ち寄った。岩の下は覗きたくない。地蔵さんに挨拶してそそくさと撤退。 黒髪山 佐賀県武雄市と有田町との境界に位置し、群馬県の妙義山を思わせる山容である。黒髪山、青螺山(せいらやま 599m)、牧ノ山と続き、黒髪山は有田側が石英粗面岩からできており、有田焼の原料となっている。黒髪山の北側や青螺山などは古い火山で、浸食のため山容が険しい。  山は夫婦岩(雄岩・雌岩)の悲恋物語や、鎮西八郎為朝(源為朝)の大蛇退治の話で有名。雄岩・雌岩は、かなわぬ恋とあきらめ、入山したキリシタンの若者が雄岩に変身し、恋する男を追って入山した乙女が雌岩に変身したとされるもので、年に一度大晦日の晩に忍び会うという。 また天童岩の直下には黒髪神社があり、村人を苦しめる大蛇を退治するよう領主が為朝に頼んだという伝説もある。(ヤマケイオンライン) 西光密寺方面との分岐点。前回と同じく黒髪直登コースを選択。天童岩脇にいきなり太い鎖が。そこそこスリルがある登りを済ませると、頂上手前にもなかなかの鎖場があった。いや~ホントにいいトレーニングになる。決して強がりではない(苦笑)  頂上に到着。風は強いが、幸いこのポイントは風裏になっているので、ここで山飯。すると登ってきたご婦人から声を掛けられる。この山には何度も登っているそうで、日本百名山の半分を踏破しているという。もちろん、槍も奥穂高も経験しているので、ご飯食べながら色々話してくれた。恐らく70歳くらいだと思うが、健脚だ。残念ながら所属していた会は解散したそうで、今は黒髪を中心に登っているという。 一緒に下山。色々と話しながら下りるとあっという間に登山口に着いた。 下山してお楽しみの「ぬるぬる湯」に浸かった。久し振りに歯ごたえがあってきつかったが、今回もいい山行ができたことに感謝だ。帰りの車中では、殿さまキングス、ぴんから兄弟、青江三奈、奥村チヨ…オッサンたちが小学生時代に大流行した昭和歌謡を聴きながら相棒とワイワイやってこれもまた楽しかった。   令和3年の山行はこれで8回目。16ピーク(重複なし)  

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