中荒島岳・荒島岳

正直、今回の山行は決して褒められた内容ではありませんが、自分への戒めも込めて書いてます。 出発前、てんくら見てると昼前には晴れる予報だったので予定通りに決行。 現地に行くと山頂どころか少し登った時点でガスまみれ。 足元には終始多数の踏み抜き。 もちが壁の手前辺りからは更に視界が悪化し風も強くなってきました。 さらには視界不良に加えて多数のクラックまで発見。 先週に登った方の日記にもクラックの報告がありましたが、数・大きさ・発生箇所が明らかに増していました。 一部の雪面には波のようなシワが出来ている所も。 典型的な雪崩の兆候です。 安全を考えたらここで撤退するべき。 けれども、「折角遠くまで来たんだし」「ここまで来たんだから山頂に行きたい」という欲望に負けてしまい、撤退する勇気が持てませんでした。 幸い今回は無事に登頂・下山する事が出来ましたが、単に運が良かっただけだと思っています。 帰りの車では１人でずっと反省会をしつつ、無事に下山出来た喜びを噛み締めて帰宅しました。 これから荒島岳に行こうと考えている方は、雪解けにより安全が確認されるまで控えた方が良いと思います。