荒島岳に前回登った時は夏の盛りでした。灼熱の登山道と、なかなか晴れない展望にあまり良い印象が残っていませんでしたが、季節を変え、ルートを変えれば、受ける印象もがらりと変わるのが山の面白さですね。 標高1523mとそれほど高い山ではありませんが、さすがは雪国。旧スキー場の勝原登山口からたっぷりの積雪が迎えてくれます。 雪もよくしまっていて、登山口から装着した12本爪アイゼンが雪面に刺さる感触が心地良いです。 山頂までの標高差は約1200m。雪山装備で登るには、結構ハードですが、澄みわたる空気と、純白に輝く白山の大展望、「雪山を歩いてるなぁ」と実感させてくれます。 痩せ尾根の急登のもちが壁は、雪で危険度倍増中。ピッケルを突き刺して慎重に通過します。 中荒島岳から望む荒島岳山頂は、空の青と雪煙に彩られ、神々しいまでの美しさでした。 冬は、登りたい気持ちと、登れる条件が、中々折り合いませが、2月の最終日、今シーズン最初の雪山・荒島岳は大満足の山行となりました。
朝6時過ぎ、登山口の旧スキー場を出発。駐車場は、ほぼ埋まっていました。
旧ゲレンデの急登
モルゲンロート
朝陽射し込む雪面
早朝は雪もしまっていて歩きやすいです。
樹林帯へ。トレースが明瞭で、迷うことはありませんでした。
白山方面の展望
たっぷりの雪を帯びた稜線を望みます
樹林帯を抜けて大展望が広がります。
もちが壁へ挑みます。
展望が素晴らしいですが、所々、痩せ尾根もあります。ピッケル装備を推奨。
中荒島岳付近。山頂部が見えています。
空の青と上がる雪煙。人を容易には寄せつけない神々しい美しさ。
山頂へ挑みます。
雪庇あり。
大展望の稜線
山頂到着。標識は完全に埋まっていますが、雪の下からは山頂の祠が見えています。
冬の山頂は、温かいカップ麺がご馳走ですね。
下山時は、大展望を正面に望みながら。
中荒島岳標識
刻一刻と変化する展望
白山を望む下山道。
その名の通り、純白の白山と、別山(右手側)
下山時は大分雪が緩んで、足をとられました。
雪崩の跡
この活動日記で通ったコース
勝原〜荒島岳 ピストンコース
- 06:45
- 8.6 km
- 1269 m
- コース定数 28
JR西日本越美北線勝原駅から国道158号沿いの勝原スキー場を経由し、登るルートが一般的。ただ急登が続くので、少々大変な面もあり。電車でアクセスし歩くこともできる。マイカーも駐車可能。 中出からのコースを使い小荒島岳を経由するルートは勝原ルートに比べるとまだなだらかで登りやすい。